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おめげっつぁん〜再会〜(10月1日配信)

本日は、30日に若林区荒浜で行われたイベントを紹介します。
タイトルの”おめげっつぁん”ってなぁに??と内容に入るその前に…こちらをご覧ください。

青い空に映えてとってもきれいですね。
この写真を見て、ある程度の年齢の方はあの映画を思い起こす方も多いのではないでしょうか。
(メロンが美味しいあの町。今でも撮影現場にはハンカチを模したメッセージカードがところ狭しと飾られているそうですよ)

山田監督の映画と荒浜地区の「黄色いハンカチ」に共通するキーワードは”希望”そして”再会”なんです。

若林区荒浜地区は、津波浸水地域として甚大な被害を受けました。
ご自宅はもちろん、地区のみなさんが親しんでいたお寺も被害を受けました。


浄土寺の本堂には、もともと五色の幟(のぼり)があったとのこと。
幟のうち、被災後に唯一見つかったのが黄色のものだったそうで、その話に再生への”希望”の光を感じたみなさんが、荒浜復興のシンボルカラーを黄色にされたそうなんです。
そこから、住民の方々は自宅があった基礎の上にこのように黄色のハンカチを掲げて、メッセージを発信されているそうです。(NPO団体が活動を支援されているとのことです。)

この「再会」をテーマにしたイベントがこの「おめげっつぁん」です。
「おめげっつぁん」とは、お名月様の仙台弁。標準語だと「お月見会」を意味します。
元々、荒浜地区に住まれていた方を中心とする「荒浜再生を願う会」主催のひるのお月見会です。
こちらのイベントは地元住民の再会の場としてだけではなく、海岸清掃等今まで活動していただいたボランティアや震災後に様々関わった方にもぜひ参加していただき、ありがとうの感謝を伝え、一緒にわいわいと楽しいひと時を過ごしたいとの願いで開かれました。

当初、荒浜地区にあった水神の石碑を探索することと、レンガブロックでピザ釜を作るとのことでボランティア募集をしておりましたが…

楽しみにされていた住民の方も多かったようで、ボランティアが集合した時にはすでにピザ窯は出来上がっておりました。

その後、石碑の確認を行い、予定よりも早めにおめげっつぁんがスタート。
自慢の釜で焼き上げられたピザは、とってもおいしかったとのこと。

備えられている、お団子もお手製なんですよ!!(下の写真の白いお菓子がお団子です。)

写真は無いのですが、おくずかけ(宮城県の郷土料理で、醤油ベースの汁物に温麺が入っています。)もみなさんと堪能したようです。

残念ながら、台風により十五夜は名月とはいかなかったかと思いますが、みなさんの再会をきっと月も見守ってくれたとおもいます。
この再会は、単に人と人とが再会するだけではなく、ふるさとの荒浜に対する愛をも意味しているのだなと感じました。

これからもEGAOでは、地元地域の方とつながりながら、一歩ずつ進んでいきたいと思います!


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