色とりどりの笑顔と一緒に草木染め【11月9日 配信】
きっかけは、一本の電話でした。
「被災された方のために、自然の染料で染めた布を使った風鈴で何かできることはないかと思い、お電話差し上げました。」
ここから、昨年の夏休みに開催した風鈴の絵付け体験の活動が生まれたのです。
それからさらに1年。
「今年も何かできることがあればと思い、連絡しました。」
とっても嬉しいご連絡でした。
しかも、
「昨年ボランティアセンターの方がおっしゃっていた、ここ(会場)にいらっしゃれない方もいるという言葉がずっと残っていて、できれば今度は仮設住宅に伺って活動させてもらうことはできますか?」
という内容でした。
ご連絡いただいたことも嬉しかったのですが、私たちの小さなつぶやきを気に留めてくださっていたことにも大変感激しました。
連絡をくださったのは蝶理株式会社様という繊維や化学品を扱う企業の方です。
そして今年、蝶理株式会社様の製品でもあるナチュラルダイ(自然の染料)を使った草木染体験のワークショップを行うこととなりました。
実はこの企画は10月26日に行う予定で、全て準備をしてくださっていましたが、台風27号上陸のため、中止となっていました。
通常であれば、スケジュール都合もあり、また次回というのが普通です。
しかし、せっかく楽しみにしてくださっている方に申し訳ないと、2週間後の11月9日に再設定してくださいました。
これにも一同感激です!!
さらに、蝶理さんの技術では、どんなものからでも染料にできることもあり、
仙台ゆかりのもので染められれば楽しいのではないかというご提案まで頂きました。
そして、用意していただいたのが
「けやきの葉(茶色)と(緑色)」
「震災後初めて作付した田から収穫した稲わら」
「仮設住宅の花壇で育てていたお花(赤・と黄色)」です。
こんなものからも??といったものも草木染めの染料になることに驚きます。
一緒に楽しんでくださったのは、仙台港背後地6号公園仮設住宅の皆様と扇町1丁目公園仮設住宅の皆様です。
当日は、参加された方思い思いに、輪ゴムやビー玉、おはじきを使いながら絞りを入れ、
昔は糸で絞りを入れたことや、煮ないで染めることができることに驚いたり、完成したものをお互いに見せ合い、色とりどりのハンカチとともに、笑顔の花が咲いていました。
ものづくりをはじめ、何かを一緒にやることは、本当に人の心を柔らかな気持ちにさせてくれます。
そして、何より遠くにいても、気に留めてくれている方がいることに私たちはとてもたくさんの元気をもらいます。
蝶理株式会社の皆様、ありがとうございました。
なお、当日の様子は扇町1丁目仮設住宅のブログにも掲載されています。
おにぎり会 扇町一丁目公園仮設住宅
http://onigirikai1k.blogspot.jp/2013/11/blog-post_9.html
また、蝶理株式会社様でも活動の紹介をしています。
http://www.chori.co.jp/csr/society.html#disaster_support