ボランティアフォーラム開催しました。【2月14日配信】
「第16回ボランティアフォーラム」が、昨日開催されました。
平成26年2月11日、震災から2年11カ月となる日に、200名を越えるみなさんと一緒に、テーマである「協働の視点から、復興や地域力の回復にボランティアがどのように関われるのか」について考える機会となりました。
第1部の基調講演では、東北大学の杉浦先生より、近年の脳科学研究の視点からボランティア活動について、ご講演いただきました。
様々な分野で注目される脳科学研究は、ボランティア活動について、どのような事が言えるのか、とても楽しみにしていました。
ところが、冒頭、自分のためではなく、人のために何かをするというのは、生物学的にいうと、特異なことであるという少々ショッキングなお話からスタートしました。
ここから、“自分のため”の行動という事を切り口に、
「やる気スイッチ」が人間の脳の奥深くにあり、そのスイッチが押されることにより、人を助ける脳(利他行動)に変化するというお話をしていただきました。
そして、やる気スイッチを押すのは、?身体を動かし、行動すること?人と関わること?社会的な価値のある役割+その行動に対する反応・評価ということでした。
これは、まさにボランティア活動をする時に、体験していることそのものと言って良い気がします。
一緒に行動し、体験し、人とコミュニケーションを取りながら、社会をよりよくするためのアクション。
ボランティア活動を継続して実践されている方々が、いつもいきいきとしている理由は、きっとこのやる気スイッチを押し続けているからなのでしょう!
そして、このお話は第2部のパネラーの皆様からも、実践例として語られていました。
第2部については、大学生の実践事例と地域における実践事例に分かれ、パネルトークを行いました。
地域活動団体を中心とするセッションAについては、つながりと協働をテーマにしながらお立場の異なる3団体(つるがや元気会、鶴巻児童館、NPO法人アスイク)に話題提供をいただき、東北学院大学の熊沢先生にまとめていただきました。
コミュニティ中で、継続した活動や協働を進めていくときに、大切にしていることは。「ありがとう」という言葉や活動後の振り返りの時間を大切にしているというお話がパネリストの方からもありました。
まさに、やる気スイッチを押す実践事例です。
大学生を中心とするセッションBについては、学生さんが活動を通じて何を感じて、どんな活動をしているのかについてそれぞれ個性豊かな5大学(尚絅学院大学、東北学院大学、東北大学、東北福祉大学、宮城学院女子大学)の皆さんにお話していただきました。
聞き手である、仙台青葉学院短期大学の佐藤先生に引き出していただきながら、発表やお話の中から、コミュニティに向き合う学生さんの真摯な姿が来場者の方にも伝わってきました。
また、会場後方では「ボランティア何でも掲示板」と題して、ボランティア・市民活動を行っている30団体のポスター・チラシを置くスペースを設置しました。それぞれ、メンバー募集やイベント周知、会の成果物の展示などを通してフォーラム参加者のみなさんへPRされていました。
大雪の後の開催で、ご来場いただけるか心配もありましたが、たくさんの方においでいただき、本当にありがとうございました。
これからの皆様の活動に参考としていただければ嬉しいです。
私たちも復興に向けた地域の力となるため、ボランティア活動を応援していきたいと思います。
登壇者、参加者のみなさま本当にありがとうございました!